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甘えん坊

第5章 過去

~14年前~


「しんやー、あそぼー」

「…ん。」

海里と慎哉は、小さい頃から呆れる程一緒にいた。

その頃から海里にとって慎哉は、慎哉にとって海里は大切な存在だった。
「…でさー、かあちゃんがさー」

話を盛り上げるのはいつも海里だった。
慎哉はたまに相槌を打ち、眠くなったら海里に甘えた。

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