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甘えん坊

第6章 それぞれの思い

思えば、今まで慎哉以外にずっと一緒にいたいだとか、相手に自分を必要として欲しいだとか思ったことがなかった。

それに違和感を感じたこともなかったし、俺は人を好きになりにくい性質なのだと片づけていた。

なら慎哉は?

慎哉以外にも小さい頃から一緒にいた奴はいる。

俺はそいつらにも慎哉と同じ感情を抱いているのか?
ずっと一緒にいたいと思うか?
思わないのなら、なぜ慎哉は特別なのか?


そんな俺の全ての疑問の答えになる言葉を、俺は知っている。

でも認めたらダメだ。
認めたら俺は慎哉に--






とんでもない思いをさせる事になる。

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