テキストサイズ

甘えん坊

第7章 約束

そして土曜日。

俺と慎哉は悟郎の家の前に立っていた。

「やっぱ帰る…」

「ダメ!約束しただろ!?お前が行かなかったら悟郎悲しむぞ!?」

「…別にどうでもいいし…」

昨日約束を取り決めてからずっと慎哉はこんな感じだ。

今だって此処で押し問答を始めてから10分は経っている。

「往生際が悪いぞ!ほら行くぞ!」

「…!!」

慎哉の腕を半ば強引に引っ張った時、

ガチャッ

「…あれ、もう来てたの?遅いから迎えに行こうかと思ってたのに…」

悟郎が玄関から出てきた。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ