
甘えん坊
第7章 約束
慎哉を家に上げられたのはいいものの…
「…」
「……」
「………」
何これ。何か気まずい…。
慎哉と遊ぶ時も、悟郎と遊ぶ時も、俺達は自分がしたいことをやるから基本は沈黙だ。だから沈黙には慣れている。
なのに…
この3人で集まって、この沈黙はかなり恐い。とりあえず逃げたい。
…そうだ。
「おっ、俺っ!トイレ行ってくる!借りるぞ悟郎!」
「んー?いってらっしゃ~い♪」
「え…ちょ、海里…」
パタンッ
…ふぅ。何とか逃げられた…。
って!!
俺、慎哉と悟郎2人っきりにしてきちゃった!
ヤベェ…。
慎哉、どうにか耐えてくれ!!
