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甘えん坊

第2章 クラスメイト

慎哉が悟郎を恐れているから。


今慎哉は俺の後ろに隠れ、ギュッと俺の制服の裾を掴んでいる。


「うわっ、寂しいなぁー、荒田くん。俺、そんなに恐がられることしたっけ?」

「…」


慎哉は黙ったまま俺の後ろに隠れている。

「うーん…まぁいいや。それより海里、今日ヒマ?」

「あ、やー…ゴメン。今日先約あるわ。」


先約とは勿論慎哉のことで、別に俺は3人で遊んでもいいのだが…


さすがに恐い人と一緒にいさせるのは酷だろう。

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