君がくれたぬくもり
第3章 秘密
翌日、彼氏にそのことを聞かれた。
もう学校中に広まったようだ。
「なぁ、どういうこと?」
「………。」
「陽菜。俺は本当のことを言われても嫌いになったりしないよ?だって陽菜は陽菜じゃん。
俺、陽菜を守るから…な?」
“陽菜を守るから…“
嬉しかった。
ちゃんとわかってくれる人はいたんだと。
陽菜は泣きながら彼氏に全てを話した。
彼はゆっくりゆっくり背中をさすってくれて…
そして優しくキスをしてくれた……
今までで1番…
幸せなキスだった。
―――しかし
それは昨日…
つまり、陽菜が自殺をしようとした日…