君がくれたぬくもり
第5章 感じない
「和哉……ごめんね?」
終わったあと、陽菜は泣いて謝る。
和哉はそれでも優しく微笑んでくれた。
「泣かなくていいよ。
初めてなのによく頑張ったよ?
次は慣れてあんまり痛くないと思うから大丈夫だよ。」
「和哉…ありがとう」
「いえいえ♪
じゃあ帰ろっか。」
「うんっ」
和哉に車で送ってもらって帰宅。
時計を見ると12時を回っていた。
陽菜は先程のことですっかり目が覚めていて眠れそうもなかったから、何となくリビングにいた。
下半身が痛い…
陽菜……
これからも和哉とのセックスで感じることができるのかなぁ?
“やりにくい”
痛がってたらやりにくいよね……。
どうしたらいいんだろう…
このままじゃ
和哉に嫌われちゃう……
そう思うと涙が出た。