君がくれたぬくもり
第55章 幸せの時
そんなこんなで当日。
いつもより早起きしてシャワーを浴び、準備をする。
軽くメイクもしたりして…
なにげに服装にも気合いを入れてみた。
変じゃな…
「あ~、陽菜ちん可愛いじゃーん。」
「わぁっ?!!//
な、なんだ、光くん…
びっくりさせないでよ~//」
鏡にうつる自分の背後に、突然にゅっと現れた光くんに鳥肌が立つ。
光くんはへらっと頼りない笑顔を浮かべていた。
「いいなぁ~
俺も陽菜ちんとデートしたい~」
「光くんとデートしたらとことん振り回されそうだよねw」
「うーわwww
陽菜ちんヒドッ!!」
しょんぼりする光くんの肩をポンと叩き、洗面所を出る。
――ガチャ
「あ」
「……あ」