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ブロッサム

第1章 家柄

「早く起こしてよ!」

私は制服に着替えながら大声で叫んだ。

だが、この家は大きすぎて、
誰にも聞こえない。


……私は、神宮 桜。

神宮家の跡取り娘。

江戸前から続く私の家は
おじいちゃん、ひいおじいちゃん達によって守られてきた。


母は、私を産んですぐ死んだ。

父はその後行方不明になり


兄妹もいないため
本当の家族は誰もいない。

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