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キミと一緒に…

第1章 中学生!!




「拓ちゃんママ、元気そうだったね。」


「まーね。元気すぎて困るわ…。ま、入ってよ。」


「しつれーしまーす。わっ!!」


私がびっくりするのも無理はない。だって私が最後に来た時(小3ぐらい?)のあのシンプルな部屋よりうってかわってなにかのスポーツやその選手のポスターやグッズ、そしてそのボールがいろいろとおいてあったから。


「拓ちゃん。これ…。」


「んー。報告したいことのテーマっぽい感じのやつ。」


「いや…その前に。これ…何?」


よくわかんないボール…球技ってことはわかるけど…なんだろ?


「あれ?しらない?バレーボールだよ。」


「バレー…ボール?」


バレーボールってなんだ?とりま、ケータイの辞書で調べる。


バレーボール〈volleyball〉
【名】コートのまん中にネットをはり、二つのチームがボールを手で打ち返しあう球技。選手は六人、または九人ずつ。バレー。排球。


…なんのこっちゃわからん。6人か9人でやることはわかったけど、それ以外はさっぱり。


「拓ちゃん…辞書が意味わかんないこと言ってるよ…。」


「亜美には辞書の説明はまだ難しいか…。ま、ビデオ見たほうが早い。」


そういって拓ちゃんはテレビによくわかんないDVDを入れた。


「これはね、全日本…日本代表のチームが外国のその国代表と試合したやつ。ワールドカップっていうやつ。」


ワールドカップ…。なんかおもしろそう。


「じゃ、再生するよ。」


パシーン、ポーン、ポーン、ドカーン!!


すごい…。なんかすごい…。この気持ちよくわかんないけどなんか感動した。


「拓ちゃん、この人すごいね。」


私は他の選手とはユニフォームの色が違くて背も全然ちっちゃいのにコートのなかをひたすら走り回ってどんなボールでもとってしまうあの人が気になっていた。


「この人?この人は佐野選手。リベロって言ってアタッカー…今ボールうったひとね。その人が後衛って言って前で打てない位置に来た時レシーブって言ってこういううってきたボールを拾う役目をするためにアタッカーとかわるんだ。主にレシーブ専門だね。」

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