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夢叶う日まで

第1章 集まった21人

シャワーから出てくると、サトシはベッドに突っ伏していた。
寝ちゃったか、
と苦笑して、軽く髪を乾かした。

上半身裸なのに、布団も被らず寝ている。
あたしはそっと布団をかけようとサトシに近づく。

「きゃっ、」

布団を、かけようとした瞬間、サトシに腕を捕まれ、引っ張られた。

「え、ちょっ!寝てたんじゃないの!」
「ちょっと寝てた」

つまり、起きたってことね

苦笑すると、そのままあたしにのしかかってきた。

「笑ってる余裕あんの」

あれ、もしかしてサトシさん

「泣かして良い?」

S、ですか

「ちょ、サトシ!」

慌てて身を捩ったけど、男の子の、しかも消防士目指して日々筋トレしてる奴の力になんて敵うわけない。

あたしの唇が、塞がれる。
皆の前でした触れるだけのキスなんかじゃない。
深い、深いキス。

「んっ」

舌を吸われ、頭の芯がボーッとする。

「はぁ…」

サトシの手が、あたしの体をなぞっていく。
心地よくて、あたしはすぐにキスに夢中になっていた。

「っあ!」

だんだんと上がってきた手が、胸に触れる。

「ひな、可愛い」

そっと目を開けると、サトシとめがあった。

ブラ越しに触れてくる手がもどかしい。
気づけば、サトシの背中に手を回していた。

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