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それでも恋するドM娘

第6章 独占欲と孤独感と。

教室では相変わらず寺居も朝霧も話しかけてはこない。

待っていても変わらないと思った千紗は机に突っ伏している寺居に声をかける。


「寺居君いつも寝てるね」

「……あぁ」

寺居は面倒臭そうに顔をあげ、短く答えて再び机に突っ伏す。

会話が全く続きそうもなく、千紗は寂しげに笑って席に戻った。


寺居は本当に自分には全く興味がないんだ。

千紗はその事実を改めて実感すると、心が折れそうになった。

その様子を脇目で見ていたような朝霧にしても、何も話かけては来なかったし、放課後に呼び出しの手紙もメールも、黒騎士としてのオナニー指示も、当然のようになかった。

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