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それでも恋するドM娘

第6章 独占欲と孤独感と。

気分がのらない翌朝、千紗はいつも通りに玄関のドアを開ける。

そしてうんざりした顔で玄関前に立つ姫野を見る、つもりだった。。

しかしそこには姫野が居なかった。

「……えっ?」


寝坊しているのだろうか、と千紗は一分ほど玄関の前で待った。

『昨日きつく言い過ぎて光太君をを怒らせてちゃったのかな……』

姫野が怒ることはほとんどなく、千紗はその優しさに自分が甘えていたことに今更ながらに気がついた。

全くやって来る様子がない姫野を探し追いかけるように駅へと急ぐ。

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