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しかしいつも乗る電車のいつもの乗り口にも姫野はおらず、到着した駅にも居なかった。


体調不良で休むときには常に、頼んでもいないのに連絡をしてくる姫野がなんの連絡もなくいないと言うのははじめてであった。

『まさか……事故とか、なんかあったとか!?』

そこまで考えた千紗は学校に入る前に何かあったのかと姫野にメールをする。


メール送信後、学校に入り、千紗は思わず目を疑う光景を目撃した。

「えっ……うそ……!?」

姫野が女生徒と楽しげに話をしながら歩いていたのだ。

千紗は思わず物陰に隠れてしまう。

そして物陰から姫野を観察してしまった。