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それでも恋するドM娘

第6章 独占欲と孤独感と。

「イッちゃったの?」

麻痺した脳に姫野の声が聞え、千紗はこくんと頷く。

「可愛いよ、千紗」


姫野はチュッと千紗のおでこにキスをした。


「光太、くん……」

涙が溜まり、キラキラとする瞳で千紗は姫野を見詰める。

「千紗……ずっと好きだった……」

真剣な眼差しに千紗はどくんと心臓を鳴らす。

「知ってるよ。千紗には好きな人が出来たんだよね? わかってる。
千紗の気持ちは僕になくても、それでもやっぱり僕は千紗が好きなんだ。
もう、ずっと前から……千紗だけが好きだった……」

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