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それでも恋するドM娘

第7章 ショートヘア

ある意味寺居への想いを吹っ切るための意味もあった散髪だったが、結果として寺居に気にされるという皮肉な結果に千紗は複雑な気分になった。

だが、それでもやはり嬉しいという気持ちが千紗の中では強かった。

そんな少し浮かれた気分の放課後、更に衝撃的な展開が待ち受けていた。



「千紗、ちょっと付き合ってくれ」

「えっ……て、寺居くん……」

校舎を出た千紗を待っていたのは一日様子がおかしかった寺居であった。

寺居は千紗の回答を待たずさっさと歩き出す。

脚が長いから歩幅の広い寺居に、半ば引っ張られるような格好で千紗もついて行く。


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