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それでも恋するドM娘

第7章 ショートヘア

「それ、俺が買ってやるよ」

寺居は千紗からヘアピンを奪うように取るとそのままレジに持っていく。

「え? いいよいいよ!! 自分で買うから!!」

千紗は抵抗したが寺居は聞く耳を持たず、レジに渡す。

「いいって、寺居くん。私自分で払うから!」

「そんな高いもんじゃねーし俺が出すからいいって。大人しくしてろ、千紗」

そんな二人のやり取りをレジの大学生くらいのバイトの女性店員がクスッと笑う。

「優しい彼氏さんですね」

店員の一言に千紗は恥ずかしさと焦りで顔を赤くする。

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