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それでも恋するドM娘

第7章 ショートヘア

結局寺居に押しきられて会計を済ませた後、二人はまた駅へと向かっていた。

「俺の家、来いよ。千紗」

「えっ……いいの?」

「いいから言ってんだろ?」

吐き捨てるようなぶっきらぼうな口調の寺居であったが、若干照れたように顔を赤くするのを見て千紗の胸はきゅんきゅんと高鳴ってしまった。

「うん。もちろん行く!」

照れる寺居が可愛くて、もっと照れさせてやろうと彼の腕に飛びつくように掴む。

「なっ……何やってんだよ、馬鹿」

寺居は腕を引っこ抜くようにして振り払ったが、千紗を満足させるくらい照れて顔を更に赤く染めていた。

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