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それでも恋するドM娘

第7章 ショートヘア

手を繋いで歩くまではいかなかったが、二人はいつになく寄り添って寺居の家まで向かった。

背の高い寺居の顔を見上げながら千紗は胸をときめかせて歩いていた。

これから家でどんな展開になるのかと想像するだけで、千紗はしっとりと甘い蜜が溢れさせてしまう。

「お邪魔します」

「適当に座ってて」

千紗を部屋に上げると寺居はキッチンに向かい、飲み物を用意し始めた。

千紗は待ってる間、本棚に寺居の中学の時の卒業アルバムがあることを見つけた。

見てみたいという気持ちに駆られたが、寺居の許可なく見るのは悪い気がして思いとどまった。

中学生の頃の彼がどんな感じだったのか、非常に興味がそそられる。

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