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それでも恋するドM娘

第8章 代用品

「うん、出来た」

デッサンは10分程度で完成した。

「え、早いんですね。見せてください!」

「え……っ? 駄目だよ。ラフだし、下手だしきっと怒るから」

「そんな怒るわけないじゃないですか!」

千紗はけらけらと笑ってスケッチブックを覗き込む。

「って!! なななななんですかっ! これは!!」

千紗は顔を真っ赤にして口元に手を当てる。

「何って裸婦画だよ。『らふ』だって最初に言ったじゃない?」

「ラ、ラララフスケッチのことかと思ったんです!! だいたい私服着てるじゃないですか!?」

「うん。だから想像で描いたんだけど?」


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