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それでも恋するドM娘

第8章 代用品

「へ、変態ッ!! スケベ!! 最低です!」

「ほら怒った。だから見せたくなかったんだよ……」

「そりゃ怒りますよ、これは!! しかも顔とかそっくりだし!!」

「やっぱり乳首はもう少し小さく書いたほうがよかったかな?」

富士見は自分で描いた絵を見ながら首をかしげる。

「そ、そういう問題じゃありません! まぁ、確かにそうですけど……」

千紗はぽかぽかと富士見の頭を叩き、スケッチを破り捨てた。

「ああっなんてことを! 今日それでオナニーしようと思っていたのに!!」

「変態! 変態ッ変態ッ変態ッ!!」

千紗は鞄を手にとってボコボコと富士見の頭を叩いて美術室を飛び出した。

富士見は微笑みながらその走り去っていく千紗の後姿を眺めていた。

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