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「学級委員としてこのまま登校しない寺居を放っておくこと出来ないし」

「でも、そういうのって先生に--」
「まだ逃げるの？」

朝霧は千紗の言葉を遮る。

「学級委員とか嘘。寺居なんてどうだっていい。僕は佐倉さんが心配なんだよ。
いつまでも逃げてても変わんないよ。ケリをつけなきゃ」

単刀直入に核心をついた発言に千紗は反論の言葉を失う。

何故朝霧が自分と寺居の問題を知っているのかと焦ったが、質問する時間も空気も与えられなかった。

寺居の家が近付き、再び朝霧が喋りだす。

その内容は意外なものであった。