それでも恋するドM娘
第9章 対峙
くちゅくちゅくちゅ……
「ほら、佐倉さん。我慢しないでもっと可愛い声聞かせて」
「やっ……駄目……だってば……朝霧君……」
千紗は必死で朝霧の手を押し退けようと抵抗する。
「ここ、好きでしょ、佐倉さん」
「ひゃあっ!! う、いい、よぉ……気持ち、イイッ!」
千紗はずるずるとドアによたれかかりながらしゃがみこむ。
そうして今さらながら朝霧の狙いに気付いていた。
部屋に入るなり千紗を責め立てたのはこうして情事の高ぶった声を外にいる人間に聞かせるためだったのだ、と。
「ほら、佐倉さん。我慢しないでもっと可愛い声聞かせて」
「やっ……駄目……だってば……朝霧君……」
千紗は必死で朝霧の手を押し退けようと抵抗する。
「ここ、好きでしょ、佐倉さん」
「ひゃあっ!! う、いい、よぉ……気持ち、イイッ!」
千紗はずるずるとドアによたれかかりながらしゃがみこむ。
そうして今さらながら朝霧の狙いに気付いていた。
部屋に入るなり千紗を責め立てたのはこうして情事の高ぶった声を外にいる人間に聞かせるためだったのだ、と。