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それでも恋するドM娘

第9章 対峙

声を聞かせるという羞恥の悦び。

悲しみやら驚きで混乱した脳は、快楽に逃げるかのように燃え上がった。

千紗は見ず知らずの二人にわざと聞こえるように、声を上げていた。

「や、ア、駄目ぇええ!! はずかし……んあぁアああっ!! そこ、駄目、やだよぉおっ!! イッちゃうっ! やだっ! 聞かないでっ! イク声、聞かないでぇっっ!! ひゃううんっ!!」

絶頂に達した千紗は身体をドアにドンドンとぶつけながら震える。

「わっ!!」
「凄い……」

扉の向こうではイキ果てた千紗の声を聞いてカップルが驚きながら立ち去る音が聞こえた。

「聞かれちゃったね、佐倉さんのイク時の声」

朝霧はにやっと笑いながら千紗にご褒美のキスをする。

「へ、変質者っ! 朝霧君の変態ッ!」

「変態は佐倉さんだよ。恥ずかしい声を聞かれながら膣をぎゅいぎゅい締めて……
変態……」



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