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それでも恋するドM娘

第10章 安らぎの代償

当然、その夜千紗はエロい夢を見た。

起きた瞬間その内容は忘れてしまったが、パンツに出来たぐっしょりとした染みがふしだらで激しい内容を物語っていた。

千紗はため息をつき、下着も含めた着替えをし、いつも通りに家を出る。

「おはよー千紗」

「おはよう、光太君」

いつもと変わらない朝。

しかし朝日を浴びた幼馴染みを見て千紗は潜在意識の中でドキッとする。

--きっと夢の中では姫野にもあられのない姿で責めあげられたのだろうな。

教室に着くと寺居は登校しており、何事もなかったように机に突っ伏して寝ている。

朝霧も授業前の予習をしており、千紗とは目も合わさない。

色々と状況は変わってしまったが前と同じような日常になったと千紗は安心する。

自分の気持ちがどちらを向いているのかもわかっていない。

わかっていないながらもひとまずこの日常に安堵する気持ちでいっぱいになった。

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