それでも恋するドM娘
第11章 夏の音
待ち合わせをすると必ず先に朝霧は来ている。
時間に遅れてる訳ではないが、それでも相手を待たせるということが嫌いな千紗は待ち合わせ時間の30分前に到着した。
「あっ……!?」
「あれ佐倉さん? もう来たの? ずいぶん早かったね」
既に待ち合わせ場所についていた朝霧は、文庫本から視線を上げながら笑う。
「朝霧君はいつも何分前から来てるの!?」
驚いた彼女の質問には答えず、朝霧は微笑んで立ち上がり鞄を渡してきた。
「佐倉さんの水着持ってきてあげたよ」
「私の……水着!?」
どうせろくなものじゃないんだろとため息をつきながら受け取る。
時間に遅れてる訳ではないが、それでも相手を待たせるということが嫌いな千紗は待ち合わせ時間の30分前に到着した。
「あっ……!?」
「あれ佐倉さん? もう来たの? ずいぶん早かったね」
既に待ち合わせ場所についていた朝霧は、文庫本から視線を上げながら笑う。
「朝霧君はいつも何分前から来てるの!?」
驚いた彼女の質問には答えず、朝霧は微笑んで立ち上がり鞄を渡してきた。
「佐倉さんの水着持ってきてあげたよ」
「私の……水着!?」
どうせろくなものじゃないんだろとため息をつきながら受け取る。