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それでも恋するドM娘

第11章 夏の音

駅に到着すると朝霧は海水浴場に向かわず、近くのリゾートホテルへと向かう。

「あ、朝霧くん。海、行かないの?」

「行くよ? でも着替えないといけないでしょ?」

朝霧はチェックインを済ませ、部屋に向かう。

「このホテルは海水浴場に直結してるから水着に着替えてそのままビーチに行けるんだ。着替えたり泳いだあとシャワー浴びれて楽でいいでしょ?」

「そんなためにわざわざホテル予約したの!?」

「そうだけど?」

高校生らしからぬ行動に驚く。

よく考えれば朝霧がどんな家族構成の、どんな家柄なのかも、千紗は知らなかった。

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