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それでも恋するドM娘

第11章 夏の音

「じゃあ着替えようか」

部屋にはいると朝霧はシャツのボタンをはずし始める。


「ちょっと朝霧君っ! 恥ずかしいからこんなとこで着替えないでよ……」

「ごめんごめん。佐倉さんはお風呂場で着替えたら?」

「朝霧君の持ってきた水着に?」

「もちろん」

朝霧は満面の笑みを浮かべた。

千紗は今日何度目かのため息をつき、バスルームに向かう。


「えーっっ!! 無理無理っっ!!」

バスルームから彼女の悲鳴が響いたのはそれからほどなくしてからだった。

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