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それでも恋するドM娘

第11章 夏の音

「あれ? 佐倉さんここ濡れてるけど……? まさか見られてるだけで濡らしたの?」

「やっ……やだ、やめて……」

「さっき濡らしてないって言ってなかったっけ?」

「見られちゃう……お願い、やめて……」

千紗は羞恥で顔をうつむかせる。

「佐倉さん。質問に答えて。さっき濡らしてないって言ってたのは嘘なの? みんなにじろじろ見られて、たったそれだけのことで濡らしたの?」

濡れた陰唇をちゅくちゅくと弄りながら、朝霧はしつこく問い掛けてくる。

答えなければ先に進まないのは明白だった。

「……はい。見られて、濡らしました。嘘、つきましたああっ……ダメ……」

千紗は声を隠すために朝霧の胸に顔を埋める。


「見られるだけで濡らすなんて……」

朝霧はその千紗の頭を軽く抱き締める。

「変態……」

千紗の耳許で小さく囁きながら詰った。


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