それでも恋するドM娘
第11章 夏の音
部屋に戻ると朝霧はベッドにどすっと腰かける。
上質なベッドは柔らかく沈む。
「君は佐倉さんのことが好きなんだね?」
「なっ……あ、ああそうだ。ずっと前から、千紗を愛してる」
「そうか……なら対決しようか?」
「対決……?」
「そう、対決だ。どちらの方が佐倉さんを感じさせられるのか、対決だ」
「な、なに言ってるんだよ、お前……」
尋常じゃない提案に姫野は明らかに動揺を見せる。
「怖いのかい? 負けるのが」
「そ、そういう問題じゃなくて……」
「佐倉さんはそれでいいかな?」
朝霧は立ち上がり冷蔵庫からペリエを取り出してプシュッと音を立てて開封する。
「…………はい」
千紗は小さいがはっきりとした声で答えた。
「ち……さ?」
彼の常識を逸脱した展開についていけず、目を白黒させて幼馴染みを見詰める。
上質なベッドは柔らかく沈む。
「君は佐倉さんのことが好きなんだね?」
「なっ……あ、ああそうだ。ずっと前から、千紗を愛してる」
「そうか……なら対決しようか?」
「対決……?」
「そう、対決だ。どちらの方が佐倉さんを感じさせられるのか、対決だ」
「な、なに言ってるんだよ、お前……」
尋常じゃない提案に姫野は明らかに動揺を見せる。
「怖いのかい? 負けるのが」
「そ、そういう問題じゃなくて……」
「佐倉さんはそれでいいかな?」
朝霧は立ち上がり冷蔵庫からペリエを取り出してプシュッと音を立てて開封する。
「…………はい」
千紗は小さいがはっきりとした声で答えた。
「ち……さ?」
彼の常識を逸脱した展開についていけず、目を白黒させて幼馴染みを見詰める。