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それでも恋するドM娘

第12章 罪悪感の根底

「書いてと言われた作品がBLだったから仕方なく……でもまあ昔の日本ではホモって結構あったみたいだし……まあ俺も可愛い男の子同士なら嫌いじゃないかも……」

「やっぱり……」

「い、いや経験はないよ!?」

焦って否定する富士見に千紗はじとっとした視線を向ける。

ひとしきりホモ談義を交わした二人は成り行きで街を歩き始めていた。

相変わらず掴み所のない富士見のキャラは千紗を笑わせて、何となく落ち着いた気分にさせた。


ぶらぶらと歩いたあと二人は喫茶店で休んでいた。

「なんか富士見先輩といると嫌なことも忘れますね」

「そう? それならよかった。俺でも役に立つことあるんだね」

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