それでも恋するドM娘
第12章 罪悪感の根底
「でも私、どうしたらいいのか……全然わからなくって……」
「それを僕に言ってどうしたいの? 僕に決めて欲しいの?」
「そういうわけじゃないんですけど……」
「誰かを傷つけたくないなんて考えても無駄なことだよ。佐倉さんが生きていく限り、必ず誰かは傷つけてしまう。
佐倉さんに限らず誰にでも言えてることだけどさ。生きていけば必ず誰かを傷つけてしまうものなんだよ」
富士見はスケッチブックを鞄から取り出して千紗を描き始める。
「それは……究極的な意味で言えばそうかもしれないけど……でも私が光太君にしたことはしなくてもいいことまでして深く傷つけてしまった訳であって……」
なんの断りもなくスケッチを始める彼の非常識さも、何だか可愛く愉快に感じられる。
彼の邪魔にならないよう、つい姿勢を正してしまう。
「それを僕に言ってどうしたいの? 僕に決めて欲しいの?」
「そういうわけじゃないんですけど……」
「誰かを傷つけたくないなんて考えても無駄なことだよ。佐倉さんが生きていく限り、必ず誰かは傷つけてしまう。
佐倉さんに限らず誰にでも言えてることだけどさ。生きていけば必ず誰かを傷つけてしまうものなんだよ」
富士見はスケッチブックを鞄から取り出して千紗を描き始める。
「それは……究極的な意味で言えばそうかもしれないけど……でも私が光太君にしたことはしなくてもいいことまでして深く傷つけてしまった訳であって……」
なんの断りもなくスケッチを始める彼の非常識さも、何だか可愛く愉快に感じられる。
彼の邪魔にならないよう、つい姿勢を正してしまう。