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それでも恋するドM娘

第12章 罪悪感の根底

「じゃあシャワーに行こうか?」

富士見は千紗の両脚のニーソックスを脱がせ、裸にさせた後に自らも裸になる。

あまりの脱ぎっぷりに、千紗は思わず手で顔を覆った。

「じゃあ行こうか?」

裸になった彼は千紗の身体を抱く。

素肌同士の身体が触れ合い、その暖かさに千紗はどきどきとする。

富士見は美術部の割に体格がよく、がっしりとした骨格と筋肉に男性的な魅力を感じた。

シャワーのお湯が二人を濡らし、冷房で冷えていた身体に心地よい。

「お互い洗いあおう」

「富士見先輩のえっち……」

思わず照れながら笑う。

富士見といると、なんだかえっちなことまでが愉快なことに感じてきてしまう。

朝霧とのえっちのような背徳感や、寺居とのえっちの時のような高揚感とはまた違う、独特の雰囲気といえた。

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