それでも恋するドM娘
第12章 罪悪感の根底
シュッシュッ……
鉛筆を走らせる音を聞いて、千紗は顔だけ上げて富士見を見る。
彼はスケッチブックを片手に、だらんと横になる千紗を描いていた。
「なに、してるんですか、先輩……」
千紗はくてっとした表情に呆れた笑みを含ませ、富士見に尋ねる。
「イッたあとのとろんとした顔で弛緩している千紗を描いてる」
「先輩の馬鹿……普通はイッた後の女の子にキスしたり髪を撫でたりぎゅって抱きしめたりするものなんですよ?
女の子はえっちと同じくらいその甘い時間がすきなんですから」
非難しながらも絵の妨げにならぬよう、千紗は姿勢を崩さない。
「女心に疎くてごめんな」
富士見は絵を描く時の真剣な表情にちょっとだけ笑みを加え、千紗を見詰めながら手を動かす。
鉛筆を走らせる音を聞いて、千紗は顔だけ上げて富士見を見る。
彼はスケッチブックを片手に、だらんと横になる千紗を描いていた。
「なに、してるんですか、先輩……」
千紗はくてっとした表情に呆れた笑みを含ませ、富士見に尋ねる。
「イッたあとのとろんとした顔で弛緩している千紗を描いてる」
「先輩の馬鹿……普通はイッた後の女の子にキスしたり髪を撫でたりぎゅって抱きしめたりするものなんですよ?
女の子はえっちと同じくらいその甘い時間がすきなんですから」
非難しながらも絵の妨げにならぬよう、千紗は姿勢を崩さない。
「女心に疎くてごめんな」
富士見は絵を描く時の真剣な表情にちょっとだけ笑みを加え、千紗を見詰めながら手を動かす。