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それでも恋するドM娘

第3章 ペットの可愛がり方

『光太君じゃ相談してもなんの頼りにもならないし……』

千紗は小さくため息をついた。


そんな彼女の憂鬱など知るよしもなく、姫野は学校で友達が増えてきたことや部活の話などを嬉々として語る。

姫野は小柄で華奢なくせに柔道部に所属していた。


柔道は小さい頃からやっていて、ひ弱そうに見えるが不思議と強かった。


それを見るたび千紗は「柔道は力だけじゃないんだな」と改めて実感する。



とはいえ、柔道部みたいな男ばかりの環境にいては姫野みたいな女の子みたいな男子は犯されちゃうんじゃないかと心配にもなる。



実際姫野自身は気付いていないようだが、柔道部のいかつい先輩からは可愛がられているようだったし、千紗が練習を見学に行ったときはいかつい先輩らに代わる代わる寝技をかけられていた。

腐った趣味のない彼女でも幼馴染みの貞操を心配せずにはいられない。

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