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それでも恋するドM娘

第14章 柔らかな刺

「千紗……もう大丈夫だよ」


にこっと笑う姫野の目に、今度こそ歪んだ光を感じて後退りをした。



「千紗は騙されていたんだよ……」



「光太くんが、朝霧くんを……?」


もはや千紗に迷いはなかった。


朝霧君の停学に光太君が関与しているっ……



「そう、よくわかったね。僕が学校に連絡したんだよ……」


「なんで……なんでなの……」


「もちろん千紗の目を醒ますためだよ」


「私の……?」


「そう。あいつの正体……」


姫野は既に笑っておらず、一枚の写真を千紗に見せた。


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