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それでも恋するドM娘

第14章 柔らかな刺

一方姫野は朝霧の家の前で張り込んでいた。


停学になったとはいえ朝霧が大人しく家でじっとしているとも限らない。



必ず動き出すはずだと踏んでいた。


『さすがに反省してるのか……?』

今日はもう動きがないかと諦めていた10時過ぎ、朝霧がキャップを目深に被って家から出てくる。


玄関を出ると数回辺りを見回してから足早に歩き出した。


コンビニに買い物にいくような様子ではない。



姫野は息をするのも止めて、忍ぶように跡を尾行し始めた。


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