
それでも恋するドM娘
第14章 柔らかな刺
見失ったっ!?
姫野は慌てて前方を見渡すと、ちょうど朝霧が裏路地へと曲がるところだった。
姫野も人混みを掻き分けて慌ててあとを追った。
角を曲がると彼は一軒の古いバーへと入っていく。
『こんな怪しげなバーにっ……!?』
額にかいた汗をぬぐいながらゆっくりとその店へと近付く。
中の様子が気になったが、あまり広い店内には見えないその中に入ることは躊躇われた。
高校生がこんなバーに、それも停学中の立場で入ることは完全にまずいことであった。
しかし惜しいことにその瞬間は写真に収められていない。
『今度こそ、完全に息の根を止めてやるっ……』
出てきたところを撮影する。
そう決めた彼は身を隠しながら写真が撮れる場所を探した。
店の向かいの電柱の付近にうまく身を隠せそうなスペースを見つけて姫野は待機する。
朝霧がいつ店を出てくるかは、もはや根比べとなった。
しかし姫野はこの千載一遇のチャンスを必ずものにすると強く意気込んでいた。
姫野は慌てて前方を見渡すと、ちょうど朝霧が裏路地へと曲がるところだった。
姫野も人混みを掻き分けて慌ててあとを追った。
角を曲がると彼は一軒の古いバーへと入っていく。
『こんな怪しげなバーにっ……!?』
額にかいた汗をぬぐいながらゆっくりとその店へと近付く。
中の様子が気になったが、あまり広い店内には見えないその中に入ることは躊躇われた。
高校生がこんなバーに、それも停学中の立場で入ることは完全にまずいことであった。
しかし惜しいことにその瞬間は写真に収められていない。
『今度こそ、完全に息の根を止めてやるっ……』
出てきたところを撮影する。
そう決めた彼は身を隠しながら写真が撮れる場所を探した。
店の向かいの電柱の付近にうまく身を隠せそうなスペースを見つけて姫野は待機する。
朝霧がいつ店を出てくるかは、もはや根比べとなった。
しかし姫野はこの千載一遇のチャンスを必ずものにすると強く意気込んでいた。
