それでも恋するドM娘
第15章 それでも恋する?
姫野も自分の女装姿を忘れたかのように盛り上がっていた。
とはいえはしゃぎすぎてスカートが捲れるという粗相がないよう、控え目な動きではあった。
幼馴染みの女装姿も見慣れてきたころ、千紗はトイレに席を立った。
「どう? なかなかいいでしょ、光太君の女の子バージョンも」
すぐに追ってきた朝霧がトイレ前で千紗に声をかける。
「朝霧君何をしたの? 光太君にあんな格好させるなんて相変わらず鬼畜ですね……」
なぜ光太を言いなりに操れるのか。
ずっと疑問だったことを問いただすが千紗の予想通り朝霧はにやにや笑い、「さぁね」というだけで答えはしなかった。
「まあ、いいけど……丸く収まったのなら」
呆れた感じで千紗は肩をすくめる。
「じゃあ僕たちはこの辺で失礼しようか?」
「は?」
「いつまでも邪魔したら悪いだろ?」
「邪魔って……光太君と陽菜ちゃんの?」
「気を使ってあげなくちゃ」
「なんですぐそういう発想するの? 二人は初対面なんだよ?」
千紗の質問には答えず朝霧は歩き始める。
仕方なく千紗もあとを追う。
とはいえはしゃぎすぎてスカートが捲れるという粗相がないよう、控え目な動きではあった。
幼馴染みの女装姿も見慣れてきたころ、千紗はトイレに席を立った。
「どう? なかなかいいでしょ、光太君の女の子バージョンも」
すぐに追ってきた朝霧がトイレ前で千紗に声をかける。
「朝霧君何をしたの? 光太君にあんな格好させるなんて相変わらず鬼畜ですね……」
なぜ光太を言いなりに操れるのか。
ずっと疑問だったことを問いただすが千紗の予想通り朝霧はにやにや笑い、「さぁね」というだけで答えはしなかった。
「まあ、いいけど……丸く収まったのなら」
呆れた感じで千紗は肩をすくめる。
「じゃあ僕たちはこの辺で失礼しようか?」
「は?」
「いつまでも邪魔したら悪いだろ?」
「邪魔って……光太君と陽菜ちゃんの?」
「気を使ってあげなくちゃ」
「なんですぐそういう発想するの? 二人は初対面なんだよ?」
千紗の質問には答えず朝霧は歩き始める。
仕方なく千紗もあとを追う。