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それでも恋するドM娘

第4章 処女を捧げるM娘

ネット上では大胆に、ふしだらに振る舞えるくせに現実世界では好きな男子に声すらかけられない。

そのくせ流れに飲まれ副委員長の朝霧には躯を弄ばれ、夜の公園でキスをしながらおねだりまでしてしまう。


帰ろう、千紗はそう思いベンチから立ち上がろうとした。

「さっきから何してンの?」


髪を金色に染め、ピアスを開けた柄の悪そうな二人組の男が千紗に声をかけてきた。

知性も品も感じない、千紗がもっとも嫌うタイプの男であった。

無視をして千紗は立ち上がる。

「なに無視してんだよ」

「近寄らないで下さい」

「ムカつく、このブス女」

「やめてくださいっ!!」

腕を掴まれ千紗はキッと金髪を睨む。

気の弱い千紗であったが卑屈になるのが嫌いな彼女は毅然とした態度に出る。

その態度が更に金髪コンビの怒りを買った。

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