
恋のかたち
第10章 こいのカタチ
待ち受け画面の時計表示を見つめ唖然とした
曲(くせ)のある男に魅入られて、振り回されてる心境に悶々とした
迎えに来てくれるという事実はとても嬉しいがもっと素直になれよと内心悪態つく
「ガキはどっちよ・・」
ボソッと呟き、携帯を閉じた
何だか興奮も落ち着いたようで、最後のベッドの中で安らかな眠りにつけた
長かった東南アジアの地を離れ、見慣れた雑踏の羽田空港へ降り立った
キャリーバックも無事に回収し、来たときのエントランスロビーで、社員達と別れた
優愛の携帯が震える
「おかえり」
受話口から秋豊の声が心にしみ、キュウンと切ない音を立てた
「たっただいまぁ」
すでに、苦しい胸が抑えきれない感情で溢れ、瞳からこぼれていく
ガラガラと出入り口を急いで走り抜けた
ロータリーに停まる秋豊の車
ルーフに顔を出し、優愛を見つけた秋豊
通話はどちらからともなく終わっていて、お互い駆け出す
秋豊の胸に飛びつくように抱きついた
秋豊も優愛をぎゅうっと抱きしめた
秋豊のトワレの匂いを思いっきり吸い込んだ
久しぶりの秋豊の筋肉質な体を感じる
ふと、ムスクの香をさせる遥を思い出し、出国前の言葉が浮かんだが、かき消した
いまは、こうして会えたことが嬉しい
「あいたかったぁ」
心からの、想いが口から洩れる
「俺も」
優しいこえで、苦しいくらいに抱きしめた秋豊が耳元にささやいて心臓が飛び上がるほど嬉しい
キャリーバックをトランクに入れてくれ、車で自宅へ向かった
秋豊が玄関前で待つように優愛に言った
きょとんとする優愛をそのままに玄関が閉められた
何だかわからないけど、寂しさと不安に駆られる
曲(くせ)のある男に魅入られて、振り回されてる心境に悶々とした
迎えに来てくれるという事実はとても嬉しいがもっと素直になれよと内心悪態つく
「ガキはどっちよ・・」
ボソッと呟き、携帯を閉じた
何だか興奮も落ち着いたようで、最後のベッドの中で安らかな眠りにつけた
長かった東南アジアの地を離れ、見慣れた雑踏の羽田空港へ降り立った
キャリーバックも無事に回収し、来たときのエントランスロビーで、社員達と別れた
優愛の携帯が震える
「おかえり」
受話口から秋豊の声が心にしみ、キュウンと切ない音を立てた
「たっただいまぁ」
すでに、苦しい胸が抑えきれない感情で溢れ、瞳からこぼれていく
ガラガラと出入り口を急いで走り抜けた
ロータリーに停まる秋豊の車
ルーフに顔を出し、優愛を見つけた秋豊
通話はどちらからともなく終わっていて、お互い駆け出す
秋豊の胸に飛びつくように抱きついた
秋豊も優愛をぎゅうっと抱きしめた
秋豊のトワレの匂いを思いっきり吸い込んだ
久しぶりの秋豊の筋肉質な体を感じる
ふと、ムスクの香をさせる遥を思い出し、出国前の言葉が浮かんだが、かき消した
いまは、こうして会えたことが嬉しい
「あいたかったぁ」
心からの、想いが口から洩れる
「俺も」
優しいこえで、苦しいくらいに抱きしめた秋豊が耳元にささやいて心臓が飛び上がるほど嬉しい
キャリーバックをトランクに入れてくれ、車で自宅へ向かった
秋豊が玄関前で待つように優愛に言った
きょとんとする優愛をそのままに玄関が閉められた
何だかわからないけど、寂しさと不安に駆られる
