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恋のかたち

第10章 こいのカタチ

リビングに入ると、カウンターテーブルに料理が並ぶ

ローストビーフのサラダにヴィシソワーズ、チキンのハーブソテーに芳ばしい小さめなパン
「わぁ!おいしそ~う」
「食べるぞ」
「あっ・・秋豊さんのお手製!?」
「んーまぁ。いいから食え」
「はぁい!!すごい!いただきます」
秋豊も優愛を見て、ふっと笑うと
いただきますと料理を口に運ぶ

「んん~!!おいしい~!あまぁい!」
ヴィシソワーズを一口飲み感嘆する

チキンもハーブの香と表面のかりっとした焼き加減が堪らなくおいしい
パンもカリっとした食感に風味が口の中を漂い、ふわっふわの生地に舌鼓を打った

全部平らげたあと、カットされた色んな種類のベリーが盛られたタルトが用意され、甘くて爽やかな風味の紅茶と一緒に頂いた

「おいしかったぁ~!秋豊さんありがとうございます!幸せ~」
顔を綻ばせ秋豊に御礼をいう

優しい眼差しの秋豊に驚きすぎて、目を見開いた

「変な顔」
「!!失礼な・・」
珍しいくらいの優しい目に、また甘い幸せな気持ちが広がる

2人でソファーに腰掛け、特に何を話すでもなく寄り添った
心地よい微睡みを感じた

気づくと2人は寝息を立てながら互いに寄りかかり眠ってしまった

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