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恋のかたち

第3章 赤面喫茶

右手で胸を揉みし抱かれ、左手はお尻の丸みを確認するような手つきで撫でられ、くすぐったいようなジンジンする快感が腰から背中まで伝う

彼から送られる刺激に夢中になっていた優愛は火照るからだと彼の温もりに酔っていた

ブシューっと言う音のあとに開いたドア

着いてしまった彼が降り立つ駅のホーム

今の今まで密着していた体は、何事も無かったようにすっと離れ、乱れた格好の優愛は残され、彼はあっさり電車を降りた

一瞬ぼぅっとした優愛だったが扉が閉まる直前で、咄嗟に電車を飛び出すように降りた

ホームで動かずドアを見たままだった彼は、転がりそうな優愛を受け止めた

優愛自身どうしたいか分からないままとにかく離れたくない気持ちに従いとった行動だった

優愛の頭はどうしようとパニックだ

しがみついた状態のまま、時間の流れを長く感じた

掴んだ腕を放せず、顔も見れないそんな状態

動いたのは彼だった

「平気?」
優愛の顔を伺うように一言

初めて聞く声に、心臓がドクっと大きく鳴った

「で?・・どうするの?」

顔をようやく見上げ、返答に困る

1つ溜め息を吐かれ、優愛を支えるように起こすとそのまま肩を抱いて改札口に向かっていく


どうすることも出来ず、彼の足並みに合わせて歩いた

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