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恋のかたち

第3章 赤面喫茶

優愛の頭の中は学校をサボってここにいることや、これからどうなるのか・・そればかりがぐるぐるめぐっていた

運ばれてきたアイスコーヒー・・
ストローを袋から開けて2つ分用意してくれた・・

「はい」
そう言って、優愛の前にアイスコーヒーを置いた
「あっありがとうございます・・」
「ふーん・・しゃべれるんだね・・」
少し笑った顔を向け、意地悪な言葉が飛んできた

「はっ・・はい・・」
言い返す言葉もなくてただ返事をした
「可愛い声だね・・あっどうぞ?遠慮しないで飲みなよ」
彼は爽やかそのもので・・

とても車内であんな事するような人とは思えない・・

緊張で渇いた喉を潤すため、言葉に甘えて、いただきますと言ってストローをくわえた

「ねぇ・・何も聞かないの?」
優しい眼差しで言われた言葉に少し咽せそうになったのを必死でこらえた

聞きたいことは山ほどある・・
けど、それより何より会えたことが嬉しくて少し落ち着き出した優愛は口を開き始めた

「・・私、関凪 優愛って言うんですが・・今は叔父と一緒に住んでて、今は羽河となのってます」

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