無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

冷蔵庫の中を確認・・料理向きのチーズの袋が目に入る
調味料の確認をするため戸棚も、あけながら確認した

少し悩んでお鍋に水を入れ火に掛けた
残ったご飯と、見つけたトマト缶とチーズで、リゾットに挑戦した

今度はちゃんと味見もして・・

時計は１１時を過ぎていた

「帰ってこないなぁ・・、まぁ、いっか」
せっせと作った、今度こそちゃんと作れた料理を早く食べて貰いたい気持ちに、ソワソワする

ソファで待つ事五分・・まだ帰らない

待ち通しさに落ち着かなく、時間を潰すがてらシャワーを使うことにした

ちゃんと着替えを用意し、バスタオルも準備して、扉の鍵もしっかり掛けた

シャワー中、キッチンに調理道具や調味料、食材が揃っていることを思いだし、自炊してたんだろうなぁと思った

バスルームからでて、ワンピースに着替えドライヤーで、髪を乾かす

リビングに入ると同時に、玄関が開いた

「お帰りなさい！」
優愛は、すぐ振り返って出迎えた
「ああ・・た・・ただいま・・」
煮え切らない返事で、一瞬驚いたような秋豊の姿があったが、またいつもの表情に戻った

「片付けおわったか？留守中いい子にしてたか？」
からかうように聞いてきた
「こどもじゃないんだから、しましたよ。」
ムスッと答えたあと、思い出したように、今度は声のトーンを上げて話し出した
「お腹すいてませんか？作ったんです！リゾット・・」

「ほぅ～、また朝みたいな傑作じゃないだろうなー？」
むぅっと頬を膨らませた優愛

「そんな顔すると、リスみたいだな」
え？っとすぐ顔を戻した優愛の隣を秋豊は通り過ぎていった