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恋のかたち

第8章 パーティー

近くにあった、高級感溢れるソファ椅子に腰掛け、はぁ~っと長いため息を吐いた

慣れない雰囲気と集まる人の熱気に当てられたのか、逆上せたような頭と熱い頬を冷ましにフロントの左側通路にある非常階段へ向かった

扉には鍵はかかってなく、階段の壁の向こうには夜の海が見えた

微かな潮の香りに波の音が優愛の疲れをスーッと解いていく

階段に体をもたれて、夏特有のあっかくて時々涼しい空気を感じていた

ぼーっと波を見る。点々と灯る赤い光を乗せた波が揺らめいてきれいだ

優愛の背中に突如異変が走った

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