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恋のかたち

第8章 パーティー

ドキドキする一方で罪悪感がしくしくと支配していた

「ふきゅっ」
優愛から変な声が出た
「ばーか、なに未成年の分際で呑んでんだよ」
痛いくらい・・いや、かなり痛い・・
「いひゃいれふ・・」
鼻を強くつままれる
「ゥ~ごめんなふぁい」
「飲んだ割にはまともそうだが?」
ギクッと内心震えた
「少しだけで、実はちょっと吐いたらスッキリしまして・・」
飲んだ事無い優愛は、勿論酔ったことも無い。知り得ている知識で嘘を並べた
ふーん少し睨む目に、気づかれてるかとビクついたが、瞳の奥に優しさが見えたので安心した

指放された鼻はヒリヒリした

さすりたくても両腕事抱き締められ、かたい胸に顔がぶつかる
ぎゅっと心臓が掴まれたように苦しい
秋豊の鼓動が小刻みに早く打つのが聞こえた

その心音が染み渡るように心地よく優愛のなかに入って癒やしていく
あったかくても、チリチリした胸の痛みは消えない

「優愛」
秋豊に呼ばれ顔を上げた
チュッと音を立ててふっくら柔らかな秋豊の唇が優愛の乾いた唇を潤す

舌で下唇をゆっくりねっとりとなぞられ甘い刺激に口を開いた
滑り込んだ舌を拒否することなく秋豊の舌を口内に受け入れ、自ら秋豊の舌を追った

互いの唾液で絡めあった舌は秋豊がからかうように優愛の口内で逃げ回った

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