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恋友!

第2章 第1話 2つの魔物とご対面

さて、今は春休み明け初日。つまり俺が橋波子(はしばし)高校の1年生になる。
入学式楽しみ!友達いっぱいつくる!
といい期待に胸を膨らます人もいる。別に胸を膨らますってそういう意味じゃなくてね、うん。
しかし俺の場合、入学式はもっと重要な意味を持っている。
中学のときは店のことでなかなか学校に滞在できずほとんど友達もできなかった。せいぜい幼馴染みの2人くらい。
だから俺はこの入学式で夢の女友達をつくろうと意気込んでいる。
はいはい高校デビュー乙ww
とか思ったやつ、死ねばいいのに。
そして入学式が終わった後、クラス分けの通りの場所に行き、席準の通りに座った。ちなみに俺の席は窓側の後ろから2番目。くじ運いいな俺。
俺の席の後ろのやつ、嘉多山颯太(かたやまそうた)とはすぐ仲良くなれた。
しかし問題はこれからだ。
なんと俺の席の横、前ともに女子なのだ。しかも若干苦手とするギャル系の。仲良くなれないと瞬時に理解した。
俺が好きなのは黒髪ロングでおしとやかな清純系女子なんだよね。
こんなギャル系女子は中学に見飽きた。というか若干トラウマ。まぁ何があったかは後々話すとする。別にめんどくさいとかそんな訳じゃないよ、勘違いしないでねっ、うんきもい。
クラスの中にいい人そうな女子いないかなーと観察していると…
いた。
まさしく先ほど俺のタイプ、ドストライクの人が1番前の席の左から2番目の席で1人本を読んでいた。
後ろ姿しか見えないがオーラで分かった。あの人はかわいい。
案の定、トイレか何かで立って振り返った瞬間、俺は完全にその人に惚れていた。
ダメだ、直視できない!
急いで名簿を見てみると名前は桜美咲(さくらみさき)という名前ということが分かった。

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