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NO VOICE LOVE

第1章 はじまりは、すぐそこに


ふと、彼女の腕につけてあった
腕時計に目がいく。

17時20分。
(…リハ30分からじゃねえか!!)

「ほんとごめんな!
でも俺ちょっと用事あって…
何かあったらここに連絡して!」

彼女の手のひらに連絡先を書いた
紙を握らせて、
俺はライブハウスまでの道を急いだ。

(…にしてもあの子痛いも何も
言わなかったな…)

そう思いながら、走り続けていると、
目的のライブハウスに辿り着く。

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