テキストサイズ

NO VOICE LOVE

第1章 はじまりは、すぐそこに


「わりぃわりぃ、教授の話長引いてさ!」

「いいから早く上がって来なよ。
最終調整だけでもしな?」

ベースのチューニングをしながら
咲良(サクラ)が言う。

「おっけ!待たせたな!!」

3人の待つステージに駆け上がり、
セットされていたマイクを握る。

和也、咲良、孝太の順に
視線を送る。

こくり、と頷くと
孝太がスティックを持ち上げ、
カン、カンとカウントを始める。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ